日本一周後の駄文

仕事を辞めて日本一周する人間の脳内とは。

放浪の旅後日談13 思い出編Ⅵ

みなさんこんにちは。
昨日はつらかった日をランキングにしましたが、今思い出してもやはりつらい日はあったなぁと思います。
もちろんそれとは反対に、楽しかった日々もあります。
実際、何をやるにしても楽しいことばかりではありませんよね。
何かにチャレンジするということは、苦しいことに耐える覚悟をしなければいけないということだと思います。
それは何も、日本一周に限った話ではありません。
仕事もバイトも勉強も、あるいは趣味においても、結局人生は苦しいことに立ち向かわなければいけないのです。
しかし、苦しいことがあるからこそ、成功の喜びというものも感じられるのではないかと思います。


そしてその成功の喜びというものは、全てをクリアした時にだけ味わえるものではありません。
もちろんすべてをクリアした時には大きな喜びがあるとは思いますが、そこに至る過程で楽しいことは実際たくさんあるんですよ。


今回は「日本一周に持っていって良かったもの」を記事にしますが、これらは私に小さな喜びをたくさん与えてくれたアイテムです!
これから日本一周をする人にとって参考になるとは思いますが、それ以外の人にとっても、普段何気なくある身近なもののありがたさに気づくきっかけになればなと思います!


ちなみになんですけど、今回紹介するアイテムは「必須」のものではありません。
そういったものを挙げてしまうと、例えば自転車やバッグやスマホや充電器や…とにかく必要なものは絶対に持っていって良かったものになってしまいますからね。
今回私が選んだものは、「私と同じようなスタイルで日本一周をする人が、全員もっているわけではない」という要素を含むものに限定しています。
例えば、同じ日本一周をしている人でも、ママチャリを使う人もいるわけですよ。
その場合、積載量にも限界があるので、例えば「マット」とかは持っていないかもしれません。
また、初めから野宿は考えず、全て宿泊施設を利用するスタイルでやっている人もいます。
そういう人はそもそもテント類を持っていかないでしょう。
あくまで、「野宿の可能性が十分あり、積載量がしっかりある自転車での旅」をする中で「必須ではないがあるととてもありがたいもの」を7つ紹介します。


前置きが長くなりましたが、ご覧ください。
もしかしたら、私の日本一周の様子が垣間見えるかもしれません。
ではいきます!




「日本一周に持っていくべきもの7選」



1 トイレットペーパー

まずは「トイレットペーパー」です。
私が日本一周に出る前に一番警戒していたのは「腹痛」です。
普段は食べないようなものを食べる機会も当然ありますし、例えば食パンを買って何日かかけて食べるということもまぁまぁあります。
マヨネーズなんかは当然一日では使いきれませんから、「ひょっとして痛んでいるかも?」と思いながら食べる可能性も考えていました。
実際、そういうことはザラでした。
突然腹痛に襲われて、近くにトイレがない時には大変です。
あるいはトイレがあったとしても、そこに紙が常備されているとも限りません。
だから、トイレットペーパーがあると最悪の事態を避けられるんです!
私は一回もそういう事態には見舞われませんでしたが、お腹が弱い人は必要なのではないかなと思います。
そもそも軽いですから、持っていくことにリスクが皆無です。
また、これは食器を拭くときにも使えます。
例えばコッヘルを使って調理した時、普通に汚れますよね。
近くに水道がなかったときでも、これがあれば最低限の清潔感は保てます。
それに、油がついている時には…なんとなく水道で洗うのがはばかられるじゃないですか。
トイレットペーパーなら、タオルやハンカチと違って捨てることに抵抗がありません。
使い捨てのふきんとしても有用なアイテムなのです!



2 うちわ

「うちは」は、春から秋にかけて、暖かい日に有用なアイテムです。
これはトイレットペーパーのようにマルチな使い方があるわけではありません。
しかし、他のものでは代用できないのです。
昔、小学校や中学校の時に下敷きを団扇代わりに使ったことは誰でもあると思いますが、下敷きと団扇では得られる風量が段違いなんです。
さすがは、そのために作られているだけはありますね。
ただ、扇子があるならそちらの方がコンパクトにたためるしいいかもしれません。
観光地に行ったときに、扇子を買うのも全然いいと思います。
実際、暑い時期の暖かい地域でしか使いませんから、必要な時に手に入れればいいと思いますが…これがあると暑さというストレスが半減します。
これもトイレットペーパー同様非常に軽いので、持っていて損は絶対にないと思います。
私は団扇を八月の長崎県で入手しましたが、これがあれば沖縄もあれほどきつくなかったかもしれません…


それと、今年の夏によく見かけたのですが、ハンディタイプの扇風機ってありますよね。
電池を入れたり、モバイルバッテリーなどにつないで使用するやつです。
あれは、「真夏の夜」ピンポイントなら買う価値があるかもしれません。
団扇であおぎながら眠るということは不可能ですからね。
夏は虫も多いので、野宿ならテントを張ることになると思います。
どんなにメッシュ生地のテントでも、やはり空気はこもるんですよ。
あれがあれば、寝心地はいいかもしれません。
ただ、割と電池を食うらしいのでそこは注意してください。



3 蚊取り線香

これも春から秋にかけて必要なアイテムです。
テントの中に入れないほど暑い時期に、これがあればある程度虫を撃退してくれます。
ただ…おそらくカナブンやGなどの大きめの虫にはあまり効果がないと思うので、そこが難しいところですかね。
ただ、やはり蚊には効きます。
積極的に人間を襲う虫って蚊くらいなんですよ。
Gは例外です。
ただ、実際Gはそこまで害がないんですよね。
奴にたかられたところで、「不快」という感覚はありますが、実害はないんです。
蚊の場合は、痒くなるじゃないですか。
あれは一種の毒ですよ。
寝ている間にGが来たところで何の問題もありませんが、蚊の場合は、下手したら三日くらい痒みに悩まされることになるんです。
そういうことからも、とりあえずマークすべき虫は蚊なんです。
蚊に対して特効をもっている蚊取り線香は非常に優秀なアイテムです。
あと、これは全ての人にあてはまるわけではありませんが、蚊取り線香の匂いって良くないですか?
私はあの匂いを嗅ぐと落ち着くんですよね。



4 ゴーグル

次は「ゴーグル」です。
これは、「雨の中でも自転車に乗る」という人にとってはマストアイテムです。
逆に、雨の日に停滞するようなら、暇つぶしのアイテムが必要になるのではないかと思います。
例えば本とか、スマホをいじるならバッテリーが多く必要になるかもしれません。
私は雨の日も停滞をしなかったので、そこらへんはよくわかりませんけど。
停滞を決めたら、日本一周中の人は一体何をしているのでしょう?私は個人的に気になります。
暇すぎて気が狂っちゃうような気がするのですが…


さて、自転車で日本一周をする人は、基本的にサングラスをもっているのではないかと思います。
あれは目を紫外線や砂、虫から守ってくれますからね。
雨も、ある程度は防いでくれるのですが…なかなか全てとはいきません。
目に直接入ろうとする雨は防げますが、おでこから流れてくる雨水は防げないんですよ。
だからある程度雨が強くなると、まったく意味がなくなるんです。
サングラスに雨水がついて、前が良く見えなくなることもしばしばです。
その点、ゴーグルは防水面で完璧です。
そもそも水の中で目を開けるための道具ですから当たり前ですよね。


雨の時に怖いのは、路面がぬれて滑りそうだということはもちろんですが、それ以上に「前が見えなくなること」なんです。
私はゴーグルを買う前に一度大雨に遭遇したのですが、その時は雨水が目に入ってコンタクトがずれて、にっちもさっちもいかなくなりました。
それでゴーグルを買うことを決意したのですが、あの時に事故にあっていてもおかしくはなかったと思います。
雨の日は停滞すると決めている人でも、行程の途中で雨が降ってくることはあると思います。
その時に運悪く事故ってしまったら目も当てられません。
ゴーグル、あって損はない道具だと思います。



5 保温機能がある水筒

次は「水筒」です。
これは、自転車に直接差し込むタイプの、いわゆる「ボトル」ではありません。
ボトルは、おそらくみんな装備していくと思いますしね。
そして、「ボトルがあれば水筒はいらない」と考える人が多いと思うのですが、それは間違いです。


世の中で最もコストパフォーマンスが高くて、それでいて美味しい食べ物ってなんだと思いますか?
食パンはコスパはいいですけど、それほど美味しくありませんよね。
菓子パンやおにぎりは美味しいですけど、それ一つではなかなかお腹が膨れません。


正解は「カップ麺」です。
普通のお店でラーメンを食べれば千円弱かかるところを、カップ麺は100~200円程度で食べることができます。
普段カップ麺ばかり食べていたら健康に悪そうですが、自転車を毎日漕いでいたら、余裕でそれくらいのカロリーは消費してしまいます。


そういうこともあり、私はカップ麺をよく食べていたのですが、その時に欠かせなかったのが、この「保温機能がある水筒」です。
これは私が好き好んでやっていることなので参考になるかわかりませんが、私は野宿をするとき、高確率でビールを飲んでいました。
そしてビールは、お腹がすいている時に飲むのが一番美味しいんです。
例えばコンビニやスーパーで夕食を買う時、そこでカップ麺にお湯を入れて食べることはもちろん可能です。
しかしそうすると、テントに戻ってから飲むビールが抜群ではなくなるんですよ。
やはり、ビールを飲んでからカップ麺を食べたいわけです。
その時に必須になるのがこの水筒というわけですね。


実際、お湯を作るのもなかなか大変なんですよ。
クッカーを出したりしまったりするのは手間ですし、そもそもキャンプ場以外では基本的に火を使わない方がいいです。
この水筒には本当に助けられました。
これ、友達から何年も前に誕生日プレゼントでもらったやつなんですよ。
ありがたいですね!



6 クーラーボックス

これも、携帯して日本一周している人はそれほどいないんじゃないかなと思います。
しかし、これがあって私の日本一周はとても充実したものになりました。
完全にビール用なんですけどね。
コンビニやスーパーに売られている飲み物って、冷えているじゃないですか。
でも、あれ実はMAXまで冷えているわけではないんですよ。
調べてみたところ、お店の冷蔵庫の温度はタイプにもよりますが、3~15度くらいです。
コンビニやスーパーで、透明の扉で閉ざされていない、いわゆる「オープンショーケース」のものは、8度以上であることがほとんどのようです。
それじゃあ足りないんですよ!
キンキンに冷やすためには、買ってすぐ飲む程度じゃダメなんです。
私はクーラーボックスの中に、コンビニではビールと「凍った飲料」を買い、スーパーの時には氷をもらって一緒に入れていました。
そうすると、マジでキンキンになるんです!
火照った体にその凍り付きそうなキンキンのビールを流し込むと…溶けます。
そして、明日も頑張ろうと思えるのです。

日本一周しながらビールを飲む人には100%必須のアイテムです。


それに、キャンプ場で何か料理する時にも、近くにお店がないことってあるんですよ。
そういう時に、クーラーボックスがあれば痛むのを気にせず運ぶことが可能です。
私が持っているのは千円程度で買った折り畳みができるものですが、とても有用でした。
サイズはロング缶6本がすっぽり入る程度の大きさです。
アウトドアが好きな人は旅が終わってからでも使う機会はあるでしょうし、買って損はないものだと思います。



7 日本一周の看板


最後に「日本一周の看板」です。
自転車で日本一周となると、やはり荷物の後ろに看板をつけているという印象があるのではないでしょうか?
しかし、実際のところ看板を下げているのは「半分くらい」といったところでした。
看板を下げることには色々なメリットがあるのですが、実はデメリットもあるんですよ。


まずメリットですが、
・応援されることが多くなる
・応援される過程で、差し入れがもらえることも
・身分証になる
・休憩中に話しかけてもらえる
・SNSのフォロワーが増える
・途中でやめられなくなる(退路が無くなる)


こんなところでしょうか。
日本一周をしていると、やはり多くの人と会うようになります。
その中には、やはりかけがえのない出会いもあるものなんですよ。
単純に応援されると「頑張ろう!」って思えるものですしね。
治安の良い日本だからこそ、出会いを増やすための看板は有効だと私は考えます!
あと、SNSのアカウントを看板に書いておくとフォロワーが増えます。
そしてそれが増えれば増えるほど、辞めるという選択肢が取れなくなります!
それに、困難な道を選びたくなります。
やっている間はしんどい時もありますが、終わってみるとやってよかったなと思えるんですよ。


それに対してデメリットは、
・変な人に絡まれることがある
・目立つので恥ずかしいときも


そんなところでしょうか。
私は「変な人に絡まれる」というのも、旅をしている中の一つの醍醐味だと思っていたので、それほど苦痛は感じませんでしたが、それを不快に感じる人もいるかもしれません。
また、大荷物の自転車というだけで目立つものですが、看板があればそれがより目立つようになると思います。
それを恥ずかしく感じる人ももしかしたらいるかもしれません。


こうしてメリットデメリットを挙げた時に、私はメリットの方が大きいと思ったので、看板を付ける選択をしました。
絡まれるのが嫌だと感じたら、途中で看板を捨てればいいだけの話ですしね。
ただ、途中で看板を作ろうと思ってもパソコンで作るのは難しいですから、やはり旅に出る前に用意しておいたほうがいいのではないかなと思います。



以上が、私が日本一周をして持っていてよかったと思うもの7選です!
ただ、実はこの中で初めから持っていたのは「看板」「水筒」「トイレットペーパー」の三つだけです。
後の四つは、旅の途中で購入しました。
季節によって必要だったり不要だったりするものもありますから一概には言えませんが、仮に私がもう一度日本一周をするとしたら…この7つは必ず持っていくと思います。


思い出編は6回にわたりましたが、見ていただきありがとうございました。
次回はいよいよ、「日本一周の費用」について記事にしようと思います!


ではまた明日。

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