日本一周後の駄文

仕事を辞めて日本一周する人間の脳内とは。

放浪の旅後日談5 自転車編

みなさんこんにちは。
前回までは持ち物編と題して私が日本一周の旅に持っていったものを紹介しました。
持っていったものの紹介は終わりましたが、何といっても一番大切なものをまだ紹介していません。
それは日本一周の相棒であり足であり生命線である、「自転車」です。
今回は私の自転車を紹介します!


SURLYというメーカーの「Disc Trucker」というタイプの自転車です。
ロードバイクのような形状をしており、旅に使えるように色々とアクセサリーをつけています。
この「SURLY」というメーカーはアメリカにある自転車の会社で、とにかくタフであることを売りにしています。
ロードバイクとなると、高性能なものは大体「カーボン」を使っています。
私もロードバイクを一台持っているのですが、それはカーボン製で軽くて加速しやすいし、力がダイレクトに推進力に変わる感覚(自転車用語で言うと剛性)があります。
それに対してこの自転車は、フレームに「クロモリ鋼」を使っています。
カーボンと比べると重いし剛性はあまりないのですが、とにかくタフで、ちょっとやそっとでは壊れません
剛性が低いというのは、力が伝わりにくい反面、地面からの反動が少ないというメリットもあります。
毎日毎日100キロ以上自転車を漕ぐことを考えると、反動が少なく疲れにくいというのはこの上なく大きい長所になります。
それに、自転車が壊れやすいと…とにかく壊れてはいけないと自転車に気を遣うようになりますよね。
それは自然なことです。
人間は怪我をしても、ある程度は時間とともに治ります。
しかし自転車は、壊れてしまったら直せないこともしばしばです。
それに自転車はそれなりに値段もしますから、庇って当然です。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか…?

そういうことです。
自転車はあくまで相棒ですが、自分が主人公だということを忘れてはいけません。
究極の話、自転車が主になってしまったら壊れるのを恐れて、家に飾るだけになってしまうと思いませんか?

道具と言うのは用をなしてこそ美しいのです。
だからこそ、自転車自体がタフであり、言い方は悪いですが「雑に扱える」というのは、日本一周をするという点において最も重要な要素の一つなのです。


さて、ではそろそろ自転車の詳細について説明していきましょう。

前の方から順番に説明していきますね。
まず、フロントのキャリアにはライトがついています。
これは「ハブダイナモ」と呼ばれる発電方法でライトがつきます。
手元にあるボタンを押せば、前輪の回転によって発電され、ライトがつくというものです。
これはかなり光量があるので、真夜中で街灯がなくてもあまり問題がありません。
光量は調節できるのですが、最大にすると原付のライトくらい明るいんじゃないかと思います。
ロードバイクに取り付けるバッテリー式のライトは旅に出る前から持っていましたが、日本一周中は電源の確保が難しいです。
ダイナモライトを取り付けるのにはやはりお金がかかりますが、つけておいて損はないように思えます。
日本一周以外でも、普通に出かけるときに便利ですしね。


ちなみにフロントキャリアはSURLYの純正のものをつけています。
ロゴのプリントが、目立たないんですけどカッコいいです。

ちなみにブレーキは前後共にディスクブレーキです。
この自転車には泥除けをつけているのですが、泥除けがあると「キャリパーブレーキ(普通の自転車についているようなブレーキ)」がつけられないんです。
カンチブレーキというのもありますが、それだとどうしても制動力に劣るんです。
自転車には荷物を大量に乗せるためかなり重量があります。
大重量を止めるためには、やはりしっかり効くブレーキがあったほうが安心だと考え、ディスクブレーキを採用しました。
というより、「Disc trucker」という名前からわかるように、初めからディスクブレーキを基本としている自転車を選んだんですけどね。
そもそも、ディスクブレーキってカッコよくないですか?


ハンドル周りはこんな感じです。
バーテープはかなり剥げてきてしまいましたが、なんとか最後までもちました。
右ハンドルの根元にあるのがライトのスイッチです。
ちなみに、このスイッチからUSBに接続してスマホの充電をすることも可能です。
私のは調子が悪くて途中からできなくなってしまいましたけれども。
サイクルコンピューターはキャットアイの一般的なものを使っています。


シフトはダブルレバーです。
旅用の自転車となると、大体がダブルレバーですよね。
軽くて構造がシンプルだというのが理由みたいです。
ただ…ダブルレバーだと一度ハンドルから手を離さないと変速ができないんですよね。
平地では何の問題もないですけど、上り坂だと結構しんどいです。
シフトが壊れると致命傷なので、いざという時に融通が利くダブルレバーの方が旅には適していますが…
ちなみに変速は、前が三段、後ろが九段になっています。
軽いギヤにすれば、坂道でも漕げないということはありません。
勾配が15%を超えると無理ですが、そんな道はそれほど多くありませんからね。


ペダルにはクリップとストラップをつけています。
ロードバイクだと「ビンディング」といって、靴とべダルがカチッとはまるやつを使っているのですが、旅の途中で観光することもありますから、旅人でビンディングを使っている人はまずいないでしょう。
これがあると足を引き上げるときにもペダルに力を入れられますし、なによりペダルに足が固定されて安心感があります
クロスバイクで日本一周をしている人の中には、こういったものをつけていなかった人もいましたが…正直言ってなぜつけないのか謎でした。


この自転車はセンタースタンドを取り付けています。
スタンドがあったほうが便利なのは言うまでもないですが、やはり後ろにつけるよりも真ん中に付けた方が良いと思います。
後ろに付けるとなると片方で支えることになりますし、そうなると重い自転車を支えるのが難しいように思います。
ちなみにこのスタンドは「25kg」と書かれていますが、45kgを支えてもびくともしませんでした。
なかなか高性能でいいスタンドですよ。

はい、次に行きますね。

結局使いませんでしたが、シートステーには予備のスポークが二本ついています。
お守りみたいなもんですね。


後ろのキャリアは後から付けたので純正ではありません。
でも、かなりしっかりした作りのものなので、最後まで問題なく走れました。
リアキャリアには色々な種類のものがあるのですが、車輪の真ん中くらいまでしっかりカバーしてくれるものの方が良いような気がします。
後ろのバッグの形状によっては、ゆがんでしまって後輪と干渉する可能性がわずかながらありますからね…



さて、自転車に関しては以上になります。
ちなみにお値段なのですが、私は静岡にある「LIFE2」というお店でリアキャリアとリアバッグ以外をそろえてもらいました。
私の手元に届いた時点で、すでにフロントバッグとフロントのサイドバッグは頼んでいたんです。
さらにディスクブレーキや泥除け、シフターなども色々いじっていたので、総額はかなり高いです。
この自転車を購入した時は社会人二年目で実家暮らしだったため、お金に余裕があったんですよ。
その総額とは…

正確ではありませんが、大体50万くらいでした。
まぁ、色々な考え方がありますよね。
自転車の値段をもっと落とせば、その分旅に使えるお金が増えると思うと…ちょっと高すぎたかもしれません。
ただ、私は高いものを買うことで覚悟を決めたというか、退路を断ったんです。


日本一周を達成できたので、私にとってこの自転車はお金に換えられない価値をもっています
これからも乗り続けようと思っていますよ。



さて、これにて日本一周のアイテム編は終わりです。
次回は…まとめるのに時間がかかりそうですが、「走行距離」について記事を書こうと思います!
私がたどったルートや、それぞれの島の外周などについてまとめる予定です!
日本一周でなくても、例えば日本縦断や四国一周、北海道一周、九州一周などを計画している人にとって目安になるのではないかと思います!
是非見てくださいね。


ではまた明日。

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